閃光


世界の中で 歴史の上で
僕らに許された時間など
瞬きよりも 遥かに早く
消え失せる光のようなもの

ひとはどうして 生まれたのだろう
どれほどの願いを 受け継いで
確かなことは 脈を打つ“生”への衝動だけ

この手を引いてくれ 暗闇の先へ
儚く消えゆく定めなら
燃え尽きる刹那 想いの限りに
君を照らす閃光になる

その目に焼き付けろ 僕が生きた証を


世界に触れて 君に出逢って
孤独という意味を思い知り
留まることも 許されぬまま
見送ることしかできなくて

手を伸ばしても 強く望んでも
何もかも過ぎ去ってゆくだけ
けれど僕らが 交差した場所には 今もきっと

残っているんだ 僕らの想いが
やがてそこには光が生まれ
いつの日かそれが 世界に広がり
輝きは満ちあふれてゆく

それがきっと 僕に受け継がれた願い


移りゆく時に 忘れ得ぬひとに
もう一度だけ僕は手を振る
僕を包み込む 柔らかな光
それはやっぱり 君なんだよ

この手を引いてくれ 暗闇の先へ
儚く消えゆく定めなら
燃え尽きる刹那 想いの限りに
君を照らす閃光になる

その目に焼き付けろ 僕が生きた証を

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