-ALIVE-


あまりにも儚い糸を 幾重にもひとは紡ぎ合わせ
気の遠くなるような時を超えてなお “今”を繋ぎ続ける

この胸の中で 息づいているはずの
その想いを 僕は掴めない

だけど僕は今確かに 此処で生きている
ひとがひとへ繋いできた 希望を宿して
与えられたこの体に 刻まれた意味を
語り継がれてきた 遠い約束を

何一つ僕は知らずに―…



輪郭を失う意識 薄れゆく自己の境界線
全と個の狭間で揺らぎ 何もかも僕をすり抜けてゆく

君は僕の中に 溶けて消えた
君の命の灯を 僕に残して

僕に何が出来るというの? どうして僕なの?
その答えを 僕もいつか知る時が来るの?
まだこの手に残っている 君の温もりは
僕が君に託されたモノの全て

こんな僕を 君は信じて―…



数え切れない犠牲の上に 僕は生きている
その事実に向き合うたび 逃げ出したくなる

だけど僕は今確かに 此処で生きている
この世界の約束など 僕は知らない
この体に流れている 君の温もりが
僕にとって 変わることのない真実

今ならわかる気がするんだ
“今”を繋ぐ ひとの想いが―…

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